こんにちは!
今回は私が受けた詐欺っぽいお仕事の話をしたいと思います。詐欺っぽいなぁと思いながら受けて、やっぱり詐欺だったような、搾取されたような、そんな話です。
未だにモヤモヤしてるけど、たぶん詐欺だったと思うんだよな~~~。
今となってはなぜそんな気になったのかわかりませんが、ある日私はライターとして仕事をしようと思い立ちました。
その年の秋頃に仕事を辞めることは決まっていたので、これまでであればすぐに次の仕事を探すのですが、ここ10年以上空白期間なく働いていた私は、少し休んでもいいんじゃないのかな?と思い、すぐに次の仕事を探すことはしませんでした。前職は1年も続かなかったので、転職活動をするのがいやになっていたのかもしれません。
文章を書くのは昔から好きだったので、「将来は小説家になりたい!」なんて思っていた時期もありましたが、普通に十年以上も勤め人をしていて、文章を書く仕事について調べたこともなかったのに、なぜか急にライターをしようと思いつきました。
私はいつも思い立ったらすぐやってみるほうなので、すぐIndeedとCrowdWorksに登録しました。
問題の案件はIndeedで受けたものでした。
それまで私は全然知らなかったのですが、ライターの仕事の求人ってけっこうあるんですね。Indeedで「ライター 未経験」で検索をかけたらけっこうヒットするんです。
私は地方に住んでいますし、あまりガッツリ仕事をするつもりもなかったので、お仕事あったらいいな~くらいの軽い気持ちでお仕事を探していました。
いくつか応募した内のひとつの案件が、今回お話する詐欺っぽい案件でした。
(ちなみにIndeedではもう一件案件を受けたんですが、文字単価0.5円で時間がすごくかかったし、他にもライン登録を誘導されたりしたので、もう使わないことにしました)(フリー向きじゃなかったのかも)
思えば最初から、なんだか変だなと思う案件ではありました。
いきなりラインに登録させられて、注意事項!みたいな動画を送ってきたり。(動画の内容は、うちのビジネスモデルはこんな感じです!一緒に稼ぎましょう!みたいな感じでした)
10000字くらいの記事を週に3件のペースで納品していたのですが、最初の一ヶ月の報酬はアマゾンギフト券でした。一件につき300円分。小学生のお小遣いより少ない…。
相手方のお話では、ゆくゆくはサイトが収益化していくので、そうしたら報酬をお渡しします、大体月10万円くらいの収益は見込めます、ということでした。ただし、最初の3ヶ月はサイトのコンテンツも少ないので報酬はありません、とのことでした。
私は今すぐ収入ないと死んじゃう!という状況でもなかったので、それを了承しました。ライターの勉強にもなるし、とりあえず書かせてもらおうという気持ちでした。今から思うと馬鹿ですが…。アマギフは一ヶ月で終わり(今思うと、このアマギフもこちらをつなぎとめておくためだったのかもしれません)無報酬でしたがとりあえず3ヶ月は書きました。
とりあえず応募した後に、ライターについて色々調べた私は1ヶ月めから怪しいな~本当にお金貰えるのかなとは思っていましたが、これが本当に詐欺なのか見極めたい気持ちもあり、とりあえず黙って書き続けました。今思うとめちゃくちゃ時間使って馬鹿みたいでした。その時間で他の仕事や勉強だってできたのにね。
1ヶ月すぎたあたりで怪しいと思いはじめたんですが、なぜ気付いたかというとようやく私がそのあたりでライターについて調べだしました。
依頼を受ける前に調べなさいという話なんですが、フットワークが軽いのが自慢の私はとりあえずやってみるんですね。今回はそれが仇になった形です。
はじめたばかりのライターはいろんな詐欺に遭いやすいというのは、ネットで調べたらすぐに書いてありました。ちゃんと調べてからやるべきでしたね。でも私は、初めて応募して、初めて採用って言われて、舞い上がっちゃったんですね。
自分がこんなに迂闊な人間だとは思いませんでした。
まず、報酬は出来高だと言われた時点で疑うべきでした。
よく考えるまでもなく、出来高ということは、依頼主は何一つ損しないんですよね。私が受けた仕事はWebコラムでしたが、依頼人は私の書いた文章を編集して投稿するだけ。ブログを作ったり、編集したりする手間はかかりますが、主なコンテンツを実際に執筆しているのは私や、他の執筆者です。うまい仕組みですよね。
何度か問い合わせをしました(どういう見通しなのか?いつくらいに収益化するのか?など)私自身ブログの収益化についてあまり詳しくなく、突っ込んだ質問はできませんでした。向こうもそれをわかっているんでしょう、質問をしてもはぐらかされ、結局「利益が出たら報酬を支払う」「まだ利益が出ていないから報酬は払えない」とのことでした。
利益が出ていないというのも本当かどうかわかりません。言ったもの勝ちというわけです。
収益を上げたいと言う割に、成果物に対して真剣な様子が見られませんでした。
この仕事はテーマと構成を提示されて、それに対して私が調べて記事を執筆するという形をとっていました。
最初は指示も細かかったですが、段々と構成もなげやりで、テーマも以前と同じもの(まったく同じで、おそらくコピペし間違い)が多くなってきました。
目的があってWebサイトを運営しているわけですから、もう少し仕事に対する熱意があってもいいんじゃないかと思って、私は不審に思ったのですが、よく考えれば、収益が上がらなくても依頼主は大して損をしないわけですから、そんなに真剣にはなりませんよね。
そのサイトを見ていると、依頼主は私の他にも同じジャンルで誰かに依頼をしているようですし、別のジャンルのコラムもたくさん掲載していました。その中のひとつでも収益化すればラッキーというくらいなのでしょう。
なにせ誰にも報酬を払っていませんから。
最後にやっぱり詐欺だったんじゃないかと思ったのは、もう仕事を辞めると依頼主に伝えた時です。
もともと、最初からいつでも辞めて構わない、急にやめても責任は一切問わないと伝えられていました。ただし、執筆した記事の権利は一切放棄してもらうとも言われました。
とは言っても社会人が仕事として請け負っているわけですし、そんなに急に辞めるということには私は抵抗がありました。
ですが最後、3ヶ月過ぎても報酬は支払われないし、向こうから連絡もないのでやっぱり辞めようと思って伝えた時、あまりにもあっさりしていたので、私はこれは依頼主にとってよくあることなんだなと思いました。
私のような初心者をひっかけて、数か月記事を書かせて向こうから辞めてもらうというのがいつもの手段なんだろうなと。辞めると伝え、最後に挨拶をしたとき、依頼主は「わかりました」と言っただけで、何の挨拶もありませんでした。
挨拶がないから、というわけではありませんが、依頼主(もはや元依頼主ですが)にとって私は仕事相手ではなかったんだろうなと思いました。
今回の件で、私は膨大な時間を使って記事を執筆したにも関わらず、それに見合った報酬を得ることはできませんでした。文字数から言って、1ヶ月12万円くらいの仕事量だったと思います。もしその時間を他の仕事に当てていればと思うと、やっぱり悔しいです。しかも私がきちんと調べてから仕事を探していれば決して受けなかったと思うとなおさらです。
色んな詐欺があると思いますが、フリーライターは自分で仕事を選ぶことができます。詐欺を避けることができるのです。
フリーランスというのは、自分の裁量で仕事ができます。自由に決められることが多い分、それに伴う責任も増えるということについて、もっと真剣に考えておくべきだったと、今は考えています。
ライターをはじめたばかりの時は、どんな仕事でもいいから受注したいと思うものです。少なくとも私はそうでした。今でも仕事がない時などは、怪しげな仕事でもいいから応募してみようかなと心がぐらつくことがあります。
ですが結局は、そんな仕事を受けても何にもならないというのを、私は実感しました。無駄な仕事をするくらいなら、なにか勉強でもしたほうが次の仕事に繋げられます。
この仕事のことは私の教訓として、決して忘れることがないようにしたいと思っています。